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2023/08/04

  • おうち作りコラム

【住宅のプロが教える】家の断熱性能とは?|断熱性能を高める方法も

こんにちは!ハイパーハウスです。
家の快適な暮らしを支える大切な要素として、断熱性能があります。
家の断熱性能とは一体何なのでしょうか?
今回の記事では、家の断熱性能について詳しく解説します。
断熱性能の定義、高断熱住宅のメリット、そして家の断熱性を高める方法についてご紹介します。
これから新築やリフォームを検討している方、エネルギー効率の良い家づくりに興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください!

そもそも家の断熱性能とは?

家の断熱性能とは、外部の気温変化から室内を保護し、居住者が一年を通して快適に過ごせるようにするための性能のことを指します。

断熱性とは?

家の断熱性能とは、外気と室内の温度差を抑え、外からの熱や冷気が家の中に入りにくくする性能のことを指します。
断熱性が高い家では、冬場に暖房が逃げにくく、夏場には冷房が効率的に効きます。
それにより、室温を快適に保ちながら、光熱費を節約することができます。

断熱性能を表す指標は?

断熱性能を数値で表すための指標にはUA値とQ値があります。

断熱性能を表す指標①:UA値(外皮平均熱貫流率)

UA値は、外皮(壁や屋根、床など)の断熱性能を示す指標です。
UA値(外皮平均熱還流率)は、外皮を介して住宅全体の熱がどれくらい逃げやすいかを表しています。
「UA値(w/m2・k)=建物の熱損失量の合計(w/k)÷外皮面積(m2)」の計算式で求められます。
UA値が小さいほど断熱性が高く、冬場の暖房効率が良くなります。
UA値を下げるためには、断熱材の選定や厚みを考慮した断熱工事が重要です。

断熱性能を表す指標②:Q値(熱損失係数)

Q値は、「熱損失係数」のことで、家全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す指標です。
「Q値(W/(m²・K))=(各部の熱損失量の合計(w/k)+換気による熱損失量の合計(w/k)) ÷ 延べ床面積(m2)」の計算式で求められます。
Q値が小さいほど、家の中の熱が逃げにくく、断熱性が高い住宅と言えます。
ただし、Q値の計算方法では、建物の延べ床面積が大きいほどQ値が小さくなり、断熱性能が高いと言えてしまいます。
そのため、住宅の断熱性能をより正確に判断できるように、2013年に省エネ基準が改正され、Q値に変わってUA値が一般的に用いられるようになりました。

高断熱住宅の基準とは?

高断熱住宅とは、国や地域の基準を上回る高い断熱性能を持つ住宅のことを指します。
各地域ごとに異なる基準がありますが、一般的に高断熱住宅はUA値やQ値が低く、気密性が高いという特徴があります。
国土交通省が定める省エネ住宅のUA値の基準は、関東地方から沖縄県までは、最低基準が0.87となっています。
ただし、UA値が0.87というのはあくまでも最低基準であり、決して断熱性能が高いというわけではありません。
熊本県の場合、省エネ基準:0.87、ZEH基準:0.6、HEAT20 G1レベル:0.56、HEAT20 G2レベル:0.46が断熱性の基準となっています。

高断熱住宅のメリット

高断熱住宅はその名の通り、断熱性能が高い住宅のことですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

高断熱住宅のメリット①:一年を通して快適に過ごせる

高断熱住宅のメリットの一つ目は「一年を通して快適に過ごせる」です。
高断熱住宅は、外気の影響を受けにくいため、冬場でも暖かく、夏場でも涼しい室温を保ちやすいです。
家族全員が快適に過ごすことができるでしょう。

高断熱住宅のメリット②:光熱費を抑えられる

高断熱住宅のメリットの二つ目は「光熱費を抑えられる」です。
高断熱住宅は優れた断熱性能を持つため、暖房や冷房の使用量が少なくて済みます。
熱の損失が少ないため、エアコンやヒーターの使用時間が減り、光熱費を抑えることができます。

高断熱住宅のメリット③:ヒートショックのリスクを減らせる

高断熱住宅のメリットの三つ目は「ヒートショックのリスクを減らせる」です。
高断熱住宅は室温の安定性が高く、突然の温度変化によるヒートショックのリスクを減らす効果があります。
ヒートショックとは、冬に温かい部屋から寒い部屋へと移動した際に、温度差により血管が収縮し、血圧が急激に下がって脳卒中や心筋梗塞などを起こす現象のことで、交通事故死よりも多くの方が毎年亡くなっています。
断熱性能が高い住宅では、リビングや浴室、廊下などの室温差が少なくなり、家全体を均一な温度に保ちやすくなるため、ヒートショックのリスクを減らすことができます。

高断熱住宅のメリット④:家の耐久性が上がる

高断熱住宅のメリットの四つ目は「家の耐久性が上がる」です。
家の内部構造に湿気や結露が溜まりにくいため、建物の耐久性も上がります。
断熱性能が高い住宅は、室内の湿度を適切に保つことができます。
そのため、湿気による家の劣化や腐食を防ぎ、家の耐久性を向上させることができます。

家の断熱性を高める方法とは?

家の断熱性能を高めるためには、以下のような対策があります。

家の断熱性を高める方法①:断熱性能の高い断熱材を使用する

家の断熱性を高める方法の一つ目は「断熱性能の高い断熱材を使用する」です。
最も直接的な方法は、断熱性能の高い断熱材を使用することです。
断熱材の種類は様々で、各々の特性を理解した上で選ぶことが重要です。
断熱性能の高い断熱材を適切に選定し、効果的に施工することで、熱の逃げを防ぎます。
代表的な断熱材にはグラスウールやウレタンフォームがあります。

家の断熱性を高める方法②:隙間を無くして気密性を高める

家の断熱性を高める方法の二つ目は「隙間を無くして気密性を高める」です。
隙間からの熱の流出を防ぐために、気密性を高める工事を行うことも有効です。
家の断熱性を高めるためには、隙間をなくし気密性を高めることが重要です。
気密性を高めるためには、窓やドア、壁などの接合部をしっかりと密閉しましょう。

家の断熱性を高める方法③:断熱性能の高い窓やサッシを使用する

家の断熱性を高める方法の三つ目は「断熱性能の高い窓やサッシを使用する」です。
窓やサッシにも断熱性能が高いものを選ぶことで、熱の出入りを制御できます。
窓やサッシは熱の逃げを防ぐ役割も担っています。

窓にはガラスが二重になっているペアガラスや、三重になっているトリプルガラスがあります。
断熱性能数値だけを高めるためにはトリプルガラスが好ましいですが、その分費用も高くなってしまうため、お住まいの地域に合わせた断熱性能の窓を採用することが重要です。

またサッシには、家の中と外の両方がアルミでできているアルミサッシ、家の中が樹脂で外がアルミでできているアルミ樹脂複合サッシ、家の中と外の両方が樹脂でできている樹脂サッシがあります。
サッシも、窓と同様に性能と価格を天秤にかけることが重要です。

断熱性能の高い窓やサッシを選ぶことで、家の断熱性を向上させることができます。

断熱性能を高めるためには気密性も重要

断熱性能を高めるだけでなく、気密性を高めることも大切です。
家の気密性とは家の中と外の空気の流れをコントロールする能力のことを指します。

気密性能は、「C値」という数値で判断されます。
その家の大きさ(面積)に対して、どの程度の面積のスキマが存在するのかを表した数値になります。
小さい数値の方が、気密性能が良いということになります。
気密性に配慮していない一般的な住宅のC値は10㎠/㎡程度、「高気密住宅」というなら1.0㎠/㎡を切るレベルを目指したいといわれています。
C値が1.0㎠/㎡というのは、家中の隙間を1カ所にかき集めた場合、ハガキ1枚分程度の大きさとなります。

熱が漏れる隙間をなくし、外部の気温変化から室内を守ることで、家全体の断熱性能が大幅に向上します。

まとめ:高断熱住宅で年中快適に過ごそう

家の断熱性能を理解し、適切な対策を取ることで、一年を通して快適な生活を送ることが可能になります。
また、光熱費の節約や家の耐久性向上といったメリットもあります。
新築やリフォームを考えている方は、ぜひ高断熱住宅を選択肢に入れてみてください。

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